(2002年5月号)
潮干狩りの適期&お天気は北から谷川真理エルニーニョ       '02.04.18 

 暖かいというより暑い春ですね。4月15日八王子などで30℃以上、観測史上最速の真夏日だと、また同じ話題から始まりました。こう暑くなると毎日の挨拶が「お早う」から「お暑う」になるかも。そういえばボクの夷隅では、雨の日以外は近所の人との挨拶は「いいあんばいです」となっています。これは、お天気が農作業をするのに「いいあんばい」という意味です。若い頃はこの挨拶の仕方に、どうも違和感があったのですが、今では「こんにちは」よりも親しみやすくなりました。  そこで、今年は温度が高いため、稲の苗がすくすく育ってしまったのでしょうね 4月7日に夷隅地域を見回ったところ、例の食味最高「国吉米」が生産される「国吉耕地」では、「田植え始期」(=5%済み)状態。そして13日〜14日は田植えラッシュで、14日には75%以上が終わりました。10数年前まで田植え最盛期はゴールデンウイークだったのに、冷害の危険をよそにドンドン早まってきました。  こう温暖化のような形で暖かい日が多いと、冷害という災害のあることすら忘れてしまうのでしょうか。それとも本格的に米を生産する農家の人は、多少危険はあっても、早く収穫して少しでも高値のうちに出荷したい考えなのかもしれません。  その点、縄文人は慌てません。気候から見て体験田付近の田植えの適期はゴールデンウイークですから、人間の都合によるのでなく稲の都合に合わせて栽培します。 でも、体験田では連年の有機微肥栽培のため、収量が少なそうなのは気がかりです。 収穫の喜びを更に大きくするためには、何と言っても増収ですね。それと食味面から見ても低収ということは、つまり登熟が悪い=デンプン蓄積少ということで、これは結果的にタンパク含有率高く→食味低下となってしまうような気がします。  また、体験田の米の成分含量を、日本穀物検定協会の食味計で測ってもらったら?とも思いましたが、こういう有機栽培の米は、無機的な数字で評価しないところに意義があるのかもしれませんね。それに、具体的な料金はここには記載しませんが、同協会の検査料は高いし、実は、前の理由は表向きで、本当は後の理由なのです。  かくて、周囲の田より約1ヶ月遅れで、おもむろに4月29日が「代かき」です。例によって藤□さんのトラックで耕耘機を運んで行う予定ですが、その耕耘機は年1回水田に入れる晴れ舞台だ!と喜んでいるようです。と今月も長〜いマクラで。

 @さて、御相談ですが、まずは潮干狩りの適期についてです。新聞に毎日月齢が出ています。大体の見当でしたら、満月又は新月の日から後の4日間ぐらいなら、ブラ〜と出かけて大丈夫です。その頃は、お昼を中心に潮が大きく引いて最適です。 せっかく行くのでしたら、三番瀬がいいです。東京湾の一番奥ですが意外なほどきれいですよ。下枠内の日に京葉線[二股新町]駅で下車し、バスで10時〜11時 ごろ船橋海浜公園に着くようにすれば潮が引いていて、14時ごろまで楽しめます。

・三番瀬の潮干狩りの適期:5月は12〜15日及び26〜29日、6月は11〜14日及び25〜28日
です。6月は平日なので、5月の方が良さそうですね。

 詳しく知りたい方は、風太朗ホームページで海上保安庁水路部→マリンレジャー→潮干狩り、と辿っていけば潮干狩りの適期や場所、経路などの情報が得られます。  今年は暖冬だったので、たぶんアサリも良く育って皆さんの来るのを待っていることでしょう。家族の優良タンパク質食料確保のためと、縄文人の生活を体験するため、年に1回は潮干狩りに行きましょう。そして、都会の喧噪を離れ清々しい初夏の干潟を歩いたり、広々とした東京湾を見ながら地球環境を考えたり、人類の未来を考えたりして下さい。心が洗われて素晴らしい考えが浮かぶかもしれません。
 A次に、大口利用者でもある元禄の柳澤殿からのお尋ね、その1つを紹介します。 問い:NHKの予報を聞いていると、お天気が北から変わってくることがある。風太朗が口癖のように言っている「お天気は西から」と、この関係はどうなのか?  お答え:風太朗の名前の由来になっているように、お天気は西からが縄文以来の基本です。これは、あの天保の予報士平手ミキ氏もそうだったし、常に夕方は西空を見ることにより、あしたのお天気が分かるのです。しかし、御指摘のように北から変わってくることもあります。それは日本が大陸の東岸という地形的な影響で、偏西風が蛇行する場合は、日本付近が谷になりやすいためです。そういう形になると、北にある寒気がその谷に沿って日本付近に南下して来ます。そしてその蛇行が緩くなると、今度は寒気が北に追いやられるという仕組みで上下しているのです。 このように、偏西風が蛇行すると厳しい寒気が来たり、不安定になったり・・・と、大口利用者柳澤殿に感謝するととともに、皆さんの更なる御利用を期待しつつ。
   B次は、九十九里ウオークの日も近いので、関連して農□走友会の報告を少し。  4月17日農□走友会では第200回目の月例会が行われました。これは毎月第2水曜日、江戸城1周走の記録会を行っているものです。今回は年度始めのため第3 〃 になりましたが兎に角、毎月欠かさずやってきた筈なので、逆算すると1985年9月〜ということになります。会員数約200名、本縄文会員も多数加入しています。まず走友会長は縄文会員の福松さんだし、茨城の米田 〃 も風太朗も、元禄の柳澤殿も会員です。小樽のおじさんも復帰しました。交響楽舎の倉島舎長も鈴木縄文会長も 〃 でした。このうち倉島舎長は、かつて「安政遠足」という仮装行列的マラソン大会に、縄文人の格好でイノシシを担いで走って表彰されたりして。  さて、その記念すべき第200回大会に、風太朗は欠場しましたが47名が出走したそうです。そしてこの200 〃 を記念した同日夜のジョギング教室には、「・・・前向きに。そして、健やかに・・」と題した谷川真理さんの講演がありました。谷川真理?あの「市民ランナーの星」ですよ。会場の某省7階大講堂には内外の有力選手をはじめ約300人が集まりました。はじめに縄文会員兼走友会長の福松さんが、穏やかに紹介かたがた挨拶して、それから和やかな雰囲気で始まりました。しかし、コーチ同伴でしたからどうしてもそうなってしまうのでしょうが、「目標が大事だ」とのコーチのお説教的話が耳立ちました。もっと市民ランナーの星の話を聞きたかったです(アズネコさんの報告会のように)。そして、場所を換えての懇親会も賑やかに行われましたが、谷川さんはお忙しくて出られず残念でした。
   Cエルニーニョ?:太平洋の赤道付近は通常、東風(貿易風)で表面の暖かい海水が西に吹き寄せられ、西側の海水温が高くなっています。がこれが弱まると吹き寄せが戻って東側のペルー沖の  〃  まるという現象です。そうなると、西太平洋上での対流が弱まるため、日本に夏の暑さをもたらす太平洋高気圧が発達せず、日本は低温になりやすいと言われます。4月号でエルニーニョが発生しそうだとの気象庁発表を紹介しましたが、これが発生したら必ず低温になるというものではなく、ならない年もあります。低温になる確率は60%、そうでない年が40%とも言われ、余り騒ぐのも何ですが、作期が超早まった今年の水稲は、少し注意しアッ!
   D黄金週間の天体ショー:5惑星(火水木金土)日没直後西空集中、人生1回限?
   E地球温暖化問題:4月7日〜8日の朝日,毎日,東京新聞などをお読み願います。

  霞ヶ関支店模様替えのお知らせ  
・平日日中のお尋ねに対応している霞ヶ関支店ですが、相談室の模様替えをした関係で、電話番
号が某省の内線[2588]に変わりました。お間違いのないよう。