(2003年10月号)

    予報ハズレの反省、そして月火星大接近から考える       '03.9.18

 

 この夏「少雨の予感」がハズレた人もいますが、肝心要の親玉の予報が大ハズレでしたから、やむを得ないことです。

これについて日経が9.7の社説で「なぜか冷夏に弱い天気予報」と批判したのをはじめ、各方面から批判が集中したようです。

  @この予報大ハズレについて:気象庁長官が9月11日の記者会見で「オホーツク海高気圧の発達を正確に予測できなかったから・・」と説明兼反省したそうです。

 しかし、長期予報はチョッとした現象や誤差が急拡大して、惑わしていますからなかなか難しいようです。

ですから、何か?何か?と、次々に聞かないで下さい。あまり聞かれると気象庁も困るでしょうし、ボクも困ります('98年12月号参照)。

 気象庁は、この予報ハズレを素直に反省して、更に頑張るようです。

が長期予報には、こうすれば精度が上がるという、決定的な方法が無いのですから心配です。

  Aこれとは別に、気象庁は、防災のため来年の梅雨時までには、1kmメッシュの豪雨予測を10分刻みで発表したり、紫外線予報を出すことも計画しているとか。

 一方、都市化などで観測が難しくなったということで、「生物季節観測」の対象を16年ぶりに見直し、

ミカン、ヤマユリ、コスモス等の開花やホトトギス、キリギリスの初鳴き等47種目を除外したそうです。

まあ、いろいろ改善していただくのは結構な事ですが、でも紫外線予報などは、せっかく育ちつつある民間のお天気業務を圧迫する!

細かいところは民間に任せろと!等の批判があるし、昨年度閉鎖した筑波山観測所をはじめ観測所閉鎖には、観測軽視の批判もあります。

気象庁は細かい所は民間に任せ、予報そのものの精度を上げていただきたいものです。次は、

  B台風14号:宮古島で最大瞬間風速74.1mも。

このため、温暖化対策で最近各地に建設されて人気の高見盛モトイ風力発電。風通しのいい所を選んでの建設で危なっかしそうだったのですが倒壊したりの大被害。

この74.1mですが、これでも観測史上7位。1位は同じ宮古島で66年9月5日の85.3m。

山岳では、富士山の91.0mが。更に世界一となるとグアム島の105.5mがあります。

 そしてこの台風、朝鮮半島南部に上陸して大暴れ。韓国で死者不明105名とか。

 

  C次は、月火星大接近:9月9日、久しぶりの素晴らしい月夜となり、月が出た直後〜真夜中まで、火星が月に少しずつ近づいて、

また遠ざかるという光景が相談所9階の窓からすべてを観測出来ました。デジカメで写して、ホームページにも入れました。

 そこまでは良かったのですが、その直後のニュースにはガッカリ。宗主国のB大統領がイラク復興経費をセビリに来るという。

湾岸戦争並み1.8兆円?そんな大金どこにも無いのに。でも、頭をナデられて有頂天の☆泉代官は、まさに二つ返事で献上するような気がします。
 ということで、せっかく素晴らしい写真→

「♪♪黒地に白く〜月の丸染めて〜ああ情けなや〜倭州の旗は〜〜」と、台無しイメージになりました。

この旗の構図で、大きくて○い月が「本国」を、下の小さい火星が「倭州」を表しています。次は、

 

  Dそば情報:8月25、26日に播きました。そしてその夜から翌朝が雨となり、発芽には大変有難いことでした。

翌週には一斉に発芽していました。が、例の重粘土のコンクリート塊のような畑に播いたので大分密播きになったようで、

発芽〜初期生育の段階から、もう混み合っているような状態。物事はなかなかうまくいかないものです。