(2004年12月号)
      '04年の気象を振り返りながら・・    '04.11.21 
 
 御無沙汰しました。早いものでもう年末間近ですね。加齢とともに月日の経つのが速まると言われていることが、分かるような気がしてきました。1日の過ごし方をみても、次々にやらざるを得ない事ばかり多くて、すぐ夕方になってしまいます。
 
 そこで、この1年を振り返ってみますと、まず当相談所ですが、4月に完全民営化し、それに伴う構造改革を断行、業務を多面的に拡大したことが挙げられます。この「相談所だより」は、ホームページへの掲載に改革。そして、御相談業務もメール対応に改革するなど、全面的にIT化を図りました。しかし、まだ使い勝手が余り良くなく、御不便をおかけしているようですから、見直す方向で検討中です。
 
 一方、倭州のお天気は、夏〜秋が荒れ気味で、カラ梅雨と猛暑、集中豪雨の連発そして台風は最多10個上陸。更に大地震も発生したりで、災害が多発しました。これは、CO対策をサッパリ進めず、強きを助け弱きを適当にアシラウ倭州知事に大自然が腹を立てたのカモ。が、台風や大雨洪水等で痛い目に遭うのは我々です。したがって所員一同、被害予防のための責任大なるをヒシヒシと感じております。
 
 ということで、この1年間の世界と倭州の気象を一覧して見ることにしましょう。
発生時
    2004年 気 象 の 主 な 出 来 事
1 月










10
・インド〜バングラディシュで大寒波:死者600人以上。本国も寒波
・蝦夷地で大雪:平年の2倍以上の地点多数。航空機欠航や交通障
害多
・モンゴル〜華中で大雪:内モンゴル自治区で牧草被害、家畜死2万

・カリブ海諸国大雨:ハイチドミニカ国境付近死者1400余、不明多
・ミヤンマーでサイクロン死者200以上。バングラで嵐フェリー転覆
・倭全州的に高温:約150中32地点で6月の平均気温の最高を更

・越後、越前、会津などで豪雨:北陸〜東北にかけて集中豪雨被害
甚大
・アジア南部モンスーン活発:バングラ〜ネパールで洪水死1300余
・アラスカで森林火災:高温小雨で多発、過去最大2万平方キロが焼

・倭全州的に厳しい残暑:真夏日江戸70日、熊本105日等更新多

・カリブ海諸国〜本国に大ハリケーン:ハイチ中心に死者3000以上
・倭州台風年間上陸最多記録更新し10個:22号、23号連続大被
 
 
 ここで、10月の台風22号の際、大阪の相談員が経験した悩みを紹介します。 それは、台風22号が紀伊半島に向かっていた時、会社の重要な催しを、決行するか中止した方がいいかの相談を受け、予報円に入っていたこと等で中止を勧め、結局中止となったのですが、台風は平穏のまま通過してしまいました。その結果、催しがやれたのに「あてにならない相談員だ」と言われガッカリしたという事です。でも、「空振り」はシバシバあることで、決行して被害を受けるより良かったのに。 その逆が、次に来た台風23号です。これは、台風の進路のかなり前方で、かつ「可航半円」と言れる進路の左側で被害が多発。一方、進路右側の「危険半円」や中心付近で被害が少なかったなど。両台風は、予測が難しい事の好例となりました。
 
 次は、異常気象に関連して地球温暖化についてマタおつき合いを:温暖化すると激しい現象が発生しやすいと言われます。雨の降り方では、熱帯のスコールで明らかなように当然強くなります。そして、もし3℃昇温した場合、江戸が薩摩あたりに移るようなもので、「気候」が大きく変わります。また、気象現象は温度にしろ降水量にしろ年々の波があり、温暖化すればその波が底上げされるので、現在「異常気象」と言われていることが、異常ではなく普通に起こるようになり、そのため1時間50mmの雨に耐えられる堤防とか、風速50mに耐えられる鉄塔とかいう従来の気象条件に対応した施設では、すぐ被害が発生して安全ではなくなります。
 しかも、自己責任、自分の身は自分で守らなければならない厳しい世の中です。ですから、野外活動の多い縄文人は、天気予報を良く見て、被害を受けないようにしましょう。しかし、台風が来るたびに出される暴風とか大雨洪水などの警報に、一々対策をしても、ほとんど空振りで無駄になりますが、用心にケガ無し。空振りした対策を、無駄だったとは言わず、無事で良かったと喜んで頂きたいものです。
 
 そして京都議定書をロシアが批准。来年2月16日発効する運びとなりました。喜ばしいことです。しかし、この間倭州では、相変わらず目先の産業活動がドーノコーノと、有効な対策を行わなかったためにCOが増え続け、京都議定書の削減義務6%が、何と14%にも拡大してしまいました。具体的な対策の中心になる筈の「環境税」は得意の先送りとなったし、経産省案ではとても達成出来ないし・・・もしかして、本国が京都議定書から離脱してるから大丈夫と、倭州知事はこれも得意の口先で適当にアシラッテれば、そのうち何とかなるだろうと考えてるのかも。 それならば、1千万人といえどもボクだけで省エネ準縄文生活を推進してCO
排出量を減らし、近づきつつある人類絶滅の日を、少しでも先送りさせたいと思う。
お知らせ:当相談所が8月から協力している無肥料無農薬「海水栽培」の様子
や、[相談所だより]の
既報分はhttp://www.srenai.gr.jp/axiom/user/kazetaro/ を御覧下さい。