(2005年3月号) あれで暖冬? '05. 2.21 この冬の上総茂原は、予報どおり「暖冬」でした。多分、皆さんがこのお便りを読まれている頃には気象庁が、坂東〜西国でもそうだったと発表していることでしょう。長期予報は、気象庁の超電脳が苦手としているし、更に、ソレを基にアーダコーダ言っているボクも、暖冬予報が当たってホットしました。下図を御覧下さい。 これは、茂原における今冬の日別平均気温推移を、平年値と比べて見たものです。 注:図中に表示できなかったので、これ↓で失礼します。 1 y軸の単位は、温度℃。 2 x軸は1が'04年12月1日・・・90が'05年2月28日。 3 実線は本年値、点線は平年値。 '04年12月〜2月末日までの平均気温の平年差 +0.7℃ うち '04年12月の 〃 +1.6 うち'05年1月の 〃 +0.6 うち'05年2月の 〃 −0.1 あんなに寒かったのに、あれで暖冬?と言う人もいるでしょう。ボクも夷隅で寒くてアカギレが痛くて困るなど、体も心も寒い冬を過ごしましたから、自分が検討した暖冬という結果なのに信じられないくらいです。でも、冬期間を通して見ると平年に比べ0.7℃も高かったのです。これは茂原のことですから全倭では、多少凸凹もあるでしょうが、坂東〜西国もほぼ同じ傾向だったのではないかと思います。 なお、暖冬か寒冬かの基準ですが、平年値として使っている30年間データの1標準偏差の範囲(+−約0.5℃)を平年並みといい、それから+側に外れると暖冬逆を寒冬と言うので、体感とは違うかもしれません。それと今冬は、厳しい寒さに入る前の12月の高温が大きく影響して、寒さの底の1月が+0.6℃、2月が−0.1℃と平年並みの寒さとなったので、それが頭に残って寒かったと感じるのか? それに体感温度は、風、湿度、日射で異なるので、観測値と違いがあるのはやむを得ないです。ですから温暖化問題で、100年間で0.6℃昇温などは、人間の感覚では分からないまま進みそうだし、3℃でも5℃でもあやしい。ということで 次は、また地球温暖化関係を少し:このところ、しばしば新聞やテレビが伝えていたように、2月16日に京都議定書が発効しました。CO2対策を世界中でやれば、人類の絶滅期を少しは先送り出来るかもしれません。大変喜ばしいことです。これを励みに、省エネ準縄文生活をしながら、世俗の動向を注意して見ましょう。 そこで、面白いというか悲しい話・・・釜に水とカエルを入れて沸かしていくと水が熱くなってもカエルは平気で、飛び出さずにそのまま煮えてしまうという話。それと温暖化対策で産業活動がドーコー言う人の話を聞くたびに、ボクは釜の中のカエルとその人が重なってしまいます。このままでは煮えてしまうから対策を!と警報されながら、会社の損得勘定ばかり気にしているようでは、カエルと同じだと。 次は、お待ちかね「海水農法」について:既に何回か報告したように、この農法は、あるいは人類を救う可能性があるのではとして、当相談所では、昨04年から夷隅での野菜栽培に全面的に協力してきました。しかし、まだ確タル成果は見られませんが、今年はいよいよ水稲栽培にも拡大することに。それも、一気に約4反。うちNPO直営7畝。そして田植えはこの地域としては遅い黄金週間に行い、9月中旬に収穫するという予定で準備中です。もともと夷隅の米は食味極上で、魚沼産に優ると言われていますが、それが海水農法で更にアップされるのです。ですからこれを聞きつけた人達が、早くも「秋には試食会を!」、「少し分け下さい」等との声を上げています。しかし、作付面積が4反では収量に限りがありますから、販売は、お手伝いに来た人が優先とか。この→[http://www.fiberbit.net/user/kazetaro]ホームページで日程などの詳細を見てから、メール又は口頭でお申し込み下さい。 なお、この農法の詳細について知りたい方は、某省図書館にビデオ6本と80ページほどの分かりやすい資料を提供してありますから、そこで御覧下さい。それと、 ◎九十九里歩きお勧め日:過去26年データから@6.4、A5.28、B5.21の順。