(2006年5月号)           地球温暖化の原因は,CO以外?     '06.4.19  

 黄砂が来ました。4月18日は風景がぼんやり。千葉では18年ぶりとか。さて、  

@縄文式稲作は、水田の中を歩きながら主に小型機械を使って作業をしますから、 自ずと細かい観察が出来ます。4月3日の耕耘の時は15mはありそうな北北西の 強風で、100m×30mの南北に長い田の南側は約3cmの大波。波高は風速× 吹走距離を基に計算出来るとか。また、水が吹き寄せられて1〜1.5cmの高潮?も。  

A4月12日房総は、大雨洪水警報が発表される程の大雨。茂原で147.5mmも。  既に田圃は、元肥の「有機アグレット673」を施肥・耕耘して、泥水となってい たので、この大雨でずいぶん流失してしまったかと、もったいない気がしました。  

Bそして、いよいよ4月22日田植え:美味しい米を作るには、米粒を大きく太ら せること、つまりデンプンの蓄積を多くして、タンパク質の割合を低くするのです。  そのためには、まず坪60株の粗植えにし、そして中干しで無効分げつを抑え、 穂肥を必ず施し、収穫間近まで田圃の落水を遅らせ、籾の充実を図るのだそうです。 このように、いろいろ考え、そしてこれが儲かれば更に嬉しいナーと期待しつつ。  

C地球温暖化は、COの増加が原因ではない?=CO対策は無意味か?への回答 ※CO削減を呼びかけている科学者も、それを受け売りしてるボクでさえ、温暖 化の原因を人間活動だけとは考えてません。例えば、4月号で少し触れましたが、 過去100万年間の気候変動や、縄文時代にあったという温暖期などを考えると、 これらは、どう見ても人間活動の影響とは言えません。そのため、現在危惧されて いる温暖化は、放っておいても、過去の気候変動のように下がるのかもしれないし、 別の原因があるのかもしれません。が、しかし、世界中の科学者がいろいろ研究し た結果、近年の超急激な温度上昇は、COなど温室効果ガスの増加でしか説明出 来ない。したがってそれが主な原因であるとして、削減を呼びかけているのです。

 これがもし、大自然の営みに原因がある場合は、分かっていても対策が出来ず、 運を天に任せるだけですから。原因がCOであることは→対策が可能ということ で、人類にとっては幸いです。
温暖化してしまってからでは取り返しが付かないの で、とにかく現在の科学がその主因と判断しているCOを削減する事が重要です。

一方まだ、CO対策は無意味だと言う学者もいます。その話を聞く度にボクは、 あの水俣病やイタイイタイ病などで、惨状を目のあたりにしてもなお公害企業側に 付いて原因は他にあると対策を遅らせ、被害を深刻化させた学者を思い出します。 せっかく能力がありそうなのに産業の用心棒とは情けないと、つくづく思います。
 この急激な昇温を放置していい筈はありません。もし後で、温暖化の新たな原因 が分かったとしてもCO対策は不可欠です。何しろ温室のビニールのように地球 を覆って暖めているのですからね。CO2対策に新たな原因への対策を追加すれば良いのです。(偏西風太朗)