(2006年10月号)             実りの秋、収穫の秋   '06.9.19  

 

 今年から始めたボクの縄文式稲作は、9月4日にコンバインで刈り取り、8日午後に籾摺りを行いました。この収穫の一連の作業は、近所の農家を頼んで行いました。

・・最近の機械は大きいし、いずれも高額そうですが作業は便利で楽に出来るし、見ているだけでも面白いものです。30aの刈り取りには関連作業を含めて約4時間。籾摺りは約2時間でした。そして、肝心の収量は1520kg(10a当たり8.5俵=507kg)とまずまず。検査は、もちろん1等でした。

周辺の田よりも多収で、スゴイスゴイと皆さん感心していたので、喜びも倍増しました。

 そして、御注文いただいていた方々には、直ちに発送しました。予定より早めにお届け出来たと思います。御賞味の上、お気づきの事がありましたら御連絡を、と。  

 今年の稲作は、梅雨明けが7月30日で平年より10日も遅れるなど、生育前半には曇雨天などの不順なお天気が続いたため、日照不足で生育が数日遅れました。

 しかし、穂が出てからは好天の日が多かったため稔実が良く、まずまずの収量が得られたのです。そして、稔実が良いということは、つまりデンプンの蓄積が多い→相対的にタンパク含有率が低下する→食味が良くなるという図式です。それが、

元々食味の良い産地の上に、ボクの米は稔実が良いのですから、食味は抜群。まだ多少在庫があります。御注文をどうぞ。さて、  

@9月12日:あのベストセラー「農で起業する」(築地書館1,800円、17刷)、続編「黄金のスモールビジネス」(同1,600円、たちまち4刷)の著者で有名な、日向の国綾町アヤチョウの葡萄園主、杉山経昌さんが、はるばるボクの田を御視察、稲作1年生農家としてこの上ない光栄なことでした。この御視察には、鈴木会長さん、元気になった藤沢副会長、合鴨農法士の佐藤さんとボクの、縄文会「青年部」が案内しました。

 ボクの田は、既に刈り取った後でしたが、例の「ちばエコ農産物生産圃場」という看板を立てたままにしておいて、見ていただきました。次に、ただ雑然と、多くの野菜を無計画に植えてある畑も見ていただきました。しかし、この畑の惨状には流石の大先生も、呆れて開いた口が塞がらなくなったようで、ア〜〜〜と言ったきり、次の視察地、西田さんの和農園に着くまでの15分ほど声が出ないようでした。

 その、世俗から遠く離れ、緑の山に囲まれた湖のほとりにある和農園に着くと、一気に心が和んだ御様子でしたので、コース順の設定が良かったとホットしました。

 なお、杉山さんに御教示いただけなかった畑の除草方法などは、「農で起業する」やその続編を読んで改善することにしました。・・この杉山さんの御本は、序文を読むだけでも元気が出ます。農業面だけでなく人生教訓として、全倭人にお勧め。  

Aまたこの日は、長柄町の縄文体験田を視察し、佐村大和尚のお墓を拝んでから、近くにある[浮世絵美術館]も見学しました。  津島館長さんが言うことには、「ブッシュにいくら諂っても英語をペラペラしゃべっても、独自文化を理解して、大切にしなければ国際的には何の評価もされない。独自文化の代表が浮世絵である・・」と。

 

(ここで小休止)

・・・・・ブッシュの天領倭自治区では、ようやくお代官が代わりそうですね。
ボクの予測(お代官→短命)は大外れ、長かったです。惑星規模の天気予報と違い、世俗予報は難しい。
 外務省ゴタゴタから始まりこの間、対外問題は拡大の一方だし。どうも次のお代官も、痛み我慢は広く庶民へ、民と油は搾れば搾るほど出ると、庶民の生活より主君に忠実のようだし、搾取率も上げるようだし、長いトンネルの先もまたトンネル。
 それに、庶民には「心の問題」を認めないという二重基準の定着で、小学校の先生方も大変そうだし。
 これでは、江戸時代より悪いですね。江戸時代の人々は、テレビも洗濯機も無くて不便だったかもしれませんが、心は豊かだったようですね。だから「浮世絵」のような独自文化が育ちました。現代は、世界に誇れる文化が育っているでしょうか。・・・・・

 

Bということで急遽、その浮世絵に描かれている「四方懸造り」笠森観音を見学。

行元寺では、神奈川沖浪裏のモデル彫刻「伊八の波」と、徳川家御用彫師、高松又八郎邦教の「錦鶏と牡丹」の国宝級彫刻を見学。

 

Cそして、伊勢エビ漁獲量日本一の大原漁港の南の御宿町では、「伊勢エビ祭り」の最中でした。平日で大きな催しも無く静かでしたが、豪勢な昼食会となりました。

 

D巡回コースの最後は梨:岬町の小安農園を見学しました。収穫最盛期の上、あいにく園主のお父さん=ボクの恩師が入院中で、大変忙しいところでしたが、50歳ぐらいの脱サラという園主が丁寧に対応してくれました。

梨と葡萄の違いはあっても、同じ脱サラ果樹園主同士。杉山さんは、初対面と思えないような親しさで・・  

●それと、この日は1日中雨の予報でしたが、ボクが同行したためか?時々霧雨、 傘も不用で回れました。が、その後17日、日向の国では大竜巻。どうでしたか。









 
 
 
 
 
長柄町の縄文会の体験田にて
左から
佐藤合鴨農法士、藤沢副会長、杉山さん、鈴木会長
(2006.9.12)





 
 
 
 
 
笠森観音
(倭州唯一、四方懸造り)




 
 
 
 
 
森と湖に囲まれた和農園






 
 
 
 
 
岬町の小安梨園にて
(右端が梨園主。成りているのは「豊水」。左は佐藤さんの手

 
ボクの特別栽培米島のコシヒカリ」の見本