(2001年11月号)       環境危機時計,予報の適中率,三番瀬など            '01.10.18
  「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、今年の彼岸効果は、例年の温度変化とは異なり、日照変化に現れたようです。8月から続いたぐずついたお天気が、彼岸の9月22日から、急に秋の空らしい日本晴れの、素晴らしいお天気に変わりました。  これは北の高気圧が張り出して来たためですが、この晴れが広がって来る様子は船橋山手支店の廊下から手に取るように判りました。朝のうち曇っていましたが、晴れ間が北の低い位置から、その雲を押しのけるように徐々に広がって来たのです。 はじめ雲の下に出来た晴れ間から、雲を支えるようにして筑波山が見えていました(ホームページにその時の写真)。その晴れ間がみるみる船橋の上に広がってきて午後には日本晴れとなりました。たぶん午後は富士山もよく見えたはずですが、風太朗は例によって午後は、夷隅へ出かけたので富士山まで見ることが出来ませんでした。その後、数日好天が続きましたが、朝は富士山の方向にある東京の低空が汚れ、どんよりと雲がかかったようになっていて富士山の写真は、またダメでした。  このような今年9月のお天気をまとめると、台風の影響が大きかったため、特に西南諸島で降水量が多く、久米島では何と1ヶ月間に1330.5mmも降ったり、全国的に気温変化が大きかったりで、不安定な9月だったようです。でも、ぐずついたお天気が何日続いても、カラカラお天気が続いても心配いりません。依怙贔屓な人類と違って太陽の運行は公平ですからね。ジッと耐えていれば季節は着実に進んでいきます。そして、晴れた日に遙か筑波山を眺めたり、青空を眺めたりしていると、平和な晴れ晴れとした気分になりますから、大自然とは有り難いものです。
   その自然環境ですが、「環境危機時計」というのがあります。これは「終末時計」の環境版です。地球環境を12時間の時計にたとえ、世界の有識者にアンケートした結果で現在は9時8分だそうです。「京都議定書」から問題の自国中心主義国が脱落したことで、今までの8時56分から、一気に12分も進んでしまったのです。  この「9時8分」というは、環境評価の時間区分では「極めて不安」な段階です。地球環境は、ついに危機的段階に入ったことになります。特に悪化が心配されるのは「飲料水・食料問題」が70%と、「地球温暖化」の67%を上回っています。 ということは、有識者は今後の地球温暖化問題は当然として、それ以上に、水と食料を大きな問題ととらえていることになります。そういえば狂牛病も我が国へ上陸しました。このように人類の生存には、食料の安全や地球温暖化対策などが大きな課題となっています。貧富間、宗教間で報復合戦などやっている暇はないのに。  いくら科学技術が進んでも、人間性には進歩が無いのかと、情けなくなります。 そして人類絶滅まで[あと9分]の「終末時計」も、今回大幅に進みそうで心配です。  地球環境、世界平和のためにも、今後「縄文触媒」の更なる発展が期待されます。
   次は、お天気関係の紹介です。まずは予報の適中率について、次ページをどーぞ。

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 最近、風太朗のホームページを増改築し、雑報縄文コーナーに「三番瀬見学会」の写
真を掲載したり、そば一貫生産の欄なども充実させました。ぜひ御覧下さい。[http://
www.srenai.gr.jp/axiom/user/kazetaro/]です。逐次拡充しています。お楽しみに。 とい
うことで、本縄文の紙面節約のため今月の相談所便りは1ページ掲載とし、全文はこの
↑ホームページに掲載しました。ただし、デジタルデバイド対策、つまりインターネットを
やらない方には、例の相談集をお送りしますから御請求を。

 さて、お天気予報は「降水確率○○%」という言い方で発表されていますが、その適中率はどうやって出しているのでしょうか?もし雨40%の予報で雨が降ったらハズレなのでしょうか?エ?これは難問。関係資料をゴソゴソ調べてみました。  お答え:降水確率○○%というのを「確率予報」と言いますが、この確率予報には適中率は出せません。で、精度計算には下の式で求めた「ブライア・スコア」というのを使っているようです。この式からも分かるように、スコアが小さいほど精度が良いことになり、予報方法とか地域間、時期別などの精度比較が主な目的かも?

 ○ ブライア・スコア=Σ(実況ー降水確率)/N・・・例えば1ヶ月間の日別。  ここで:「実況」は雨あり=1、雨無し=0とし、「降水確率」は予報%を小数で。
       なお、「適中率」は、次のような手順で計算していますので、参考にして下さい。  まず、下表に整理してからです。上記「ブライア・スコア計算」に比べ縄文的?

(例えば1ヶ月間の日別)    予報「雨あり」   予報「雨無し」
 実況「雨降った」      A      B
  〃 「雨降らなかった」      C      D

 ・予報文中に「雨」、「雨のち曇」など、雨が入っているのを「雨あり」として、 その予報と実況の地点数又は日数などをA,B,C,D欄にカウント。下式で計算。
 ○ 適中率(%)=A+D/A+B+C+D・・・冬などはDが多いので高くなる。 ちなみに、ここ50年ぐらいの間に、@気象レーダー網の整備、Aコンピュータ利用による数値予報方法の確立、B「ひまわり」の運用、その他の進歩によって、24時間予報の場合、約10ポイント上がり、現在の適中率は83%だそうです。
   次は、また統計の宣伝です。統計なくして行政なし、統計は国の羅針盤だとか、いろいろ言われます。実は我が□□統計組織は、無謀な戦争を始めたのは正しい統計が無かったためとの反省等から、敗戦直後に設立されたのです。つまり大事な時こそ冷静な統計分析が必要なのだと。今回の騒ぎにしても、報復だ!やってマエという声ばかり大きく、始まってしまいました。それにしても、□HKの報復関係の連日の放送。これが国際平和を誠実に希求する放送かと疑う内容で。これでは、あの大戦への流れに無力で、むしろ扇動したと言われる戦前のマスコミと同じかも。    次は、三番瀬の明るいニュースです。D本知事が9月26日埋め立て中止を発表しました。従来、開発中心の県政でしたから、急な方向転換は無理かな?と心配しましたが、やはり○性はエライ!今後、軍国主義のイヤ、埋め立ての亡霊がまた現れないような計画の策定と、他の地域の見本となるような、永久的な再生保存に期待しましょう。湾岸道路の建設や下水処理場の場所など、多くの難問があるようですが、取りあえず現状が守られることになって、アサリのためにも良かったです。  でも、厳しい世の中ですから、日本人はそれどころでないかもしれません?地球環境問題に関心は高まっているようでも、環境悪化の現状認識は不十分なようです。  内閣府が9月29日発表した地球温暖化に関する世論調査結果によると、京都議定書の言葉すら[知らない]が31.2%も。これでは三番瀬は何%ぐらいか?と。
   次は、世俗のスサンダ心を和ませる「しし座流星群」です。既に98年から3回のショーでは、見た人裏切られた人サマザマですが、本年ショーのクライマックスは、11月19日3時30分頃(月曜日の早朝)だそうです。早起きして東の上空を!
   次は「特異日」についてです。元禄のモトイ食□庁の柳澤殿、久しぶりの御登場。東京オリンピック10月10日の特異日に異議?厳しい指摘。あ〜!ここでゴング。