(2004年9月号)  

             地球温暖化ヒートアイランド効果について                   '04. 8.10 

 当相談所は、完全民営化に伴う構造改革によってIT化したのですが、世の中というのは皮肉なものですね。IT化した途端にカラ梅雨と猛暑、集中豪雨の連発、そして台風が倭州のすぐ南で続けて発生したりで、お天気問題が多発。倭州政府のようにノンキに、IT化だ構造改革だ夏休みだなどと、言ってられなくなりました。

 そこで、早速それぞれを科学的に解明し、秋の台風シーズンに向けた防災のための参考資料を提供したいところですが、それらは新聞やテレビが盛んにやっているのでそれを御覧いただくことにして、ここでは、長期的な面から考えてみました。

             

 図は、江戸と勝浦の1月と7月の平均気温について、1961〜2004年(44年間)の推移をグラフで表したものです。温暖化などという長期的な事を考えるには少し期間が短いですが、これでも考え方は分かりますので、まず図を眺めて下さい。


 

注:(1)上段は7月の、下段は1月の平均気温。

  (2)折れ線の実線は勝浦、赤点線は江戸。それぞれに傾向線を当てはめた。

 

 それぞれ凸凹を繰り返しながら、右上がり傾向となっています。ちなみに江戸の7月の計算式で0.0293xというのは、100年間に2.93℃昇温するということで、このまま進めば、2060年7月の平均気温は27.8℃ということになります。

 

 さて、計算式の江戸と勝浦を比べてみると、いずれも勝浦の昇温が少なくなっています。念のため銚子についても調べてみたところ、勝浦に近い結果となりました。

 この違いは、海に近い勝浦や銚子の昇温は、地球温暖化という全球的な影響によるものですが、江戸のソレはそれに人間活動の直接影響=ヒートアイランド効果が加わって大きくなっているものと考えられます。

そして、温暖化は今までの100年間に全球で0.6℃の昇温だったのが、今後の100年間に1.4℃〜5.8℃の急加速が予測されています。

それにこの図に見られるような大きな凸凹(循環変動、不規則変動)が加わるのですから大変です。温暖化すると異常気象が多発するという予想もウナヅケます。

そして温暖化というのは熱帯が倭州に近づくことですから、特に夏が大変になると思います。

先の台風10号は超スロー。11号は倭州のすぐ南で発生してすぐ上陸したし、倭海でも構造が変わらず熱帯低気圧のままでした。

 ということで、今や温暖化対策は人類にとって最大の課題なのに、倭州及び本国は経済活動優先で、暑い→冷房→更に暑くなるの悪循環を止める気がないし・・。

 と、連日の猛暑の中、千,万人といえどもボクは違う!という崇高な信念で、節電ノークーラーの省エネ準縄文生活を続け、家族の「単なるケチ」とのヒンシュクに耐えながら、しかしこう暑くては準縄文生活も限界かな〜、室内で熱中症になりそうだと、房州ウチワでヘソを扇ぎつつ、モウロウとしてこの夏を過ごしております。 (偏西風太朗)