(2007年2月号) コメの食味の更なる向上を目指して '07.1.19
正月明けの6日〜7日は、低気圧が猛烈に発達しそうだと騒がれました。そして 青森では、温暖化防止のために大切な風力発電が倒れたりしましたが、全倭的には少被害で通り過ぎるなど、ほぼ予報どおり、暖かく穏やかに冬が推移しています。
しかし、せっかく平穏な新年も早々から、イラクの泥沼から抜け出すため本国軍
が、反対派を害虫のように、駆除掃討すると息巻いているし。
一方、倭自治区では相変わらず悲しく惨めな事件が後を絶ちません。そして新代官
は、区を愛する臣民を作るには子供の教育が肝心とて、その基本法を大幅にいじるし。
区民の食料を細々と守っている先細り某省を尻目に、省に昇格してますます鼻息を荒げ、本国軍の尻馬に乗って海外に討って出る事を、本来任務にする危険な暴省が出現したり。
儲けすぎて笑いが止まらないのに、残業代を払わないで済むような法を作るとか。
このためボクは、持病のマスコミシンドロームが悪化。これらのニュースが流れると、不安になってテレビをプッツン!早く平穏な地球にならないかなあ。さて、
@気を取り直して、ボクの安全・安心「特別栽培」極良食味米生産の展望を少し。
昨年は、好成績だったのに収穫量に限りがあって、皆さんの御要望に応えられず御迷惑をおかけしましたので、今年は作付けを倍増。皆さんの御要望に応えると共に、[全国食味分析鑑定コンクール]の金メダルを目指して、少しずつ準備中です。
その食味についてですが、一般に、食味に影響するのはタンパク質、アミロース、脂肪酸と言われます。そこで、具体的な栽培方法等の改善の手がかりとするため、
上記コンクールから送られてきた「資料集」=1782点の個別「成分分析値」から、ランダムに100点を選び、それにボクのを加えた101点により、食味値と各要素(水分、タンパク質、アミロース、脂肪酸)との関係を検討してみました。
ちなみに、普通の米の食味値は60台で、70以上だと美味しい米と言われます。
それが、このコンクールに出品された食味値分布を見ると、流石に食味自慢揃い、
いわば、オリンピックの予選選手というところですから、平均が何と79でした。
そして、食味値への各要素の影響度を見ると、下図のようにタンパク質の寄与率(R2)が0.9096と高く、他の要素については、図の掲載を省略しましたが、
アミロース=0.0037、脂肪酸=0.0898と低く、したがって食味値は、 ほとんどタンパク質によって評価されること。そして入賞のためには、食味値85以上が必要ということが分かりました。
つまり、図中の式によると、タンパク率を6%まで下げる栽培が必要ということです。(※:このコンクールで使用した食味計は「静岡製機」製。)
そのための栽培方法ですが、米のタンパクに大きく影響するのは追肥の窒素です。
追肥の窒素は、少ないと収量が下がり、多いとタンパク率を上げて食味を下げるし、しかも難しいことは、「有機」窒素分が多いと、肥効が長続きしてタンパク率が上がってしまうのです。化学窒素を控えるボクとしては、どうもこの辺が難題。ア!
「能書きはいい!美味い米を食わせろ!」と、皆さんのお声が聞こえたような気が。
A次は、遊喜太陽光発電所の進捗状況:人類の絶滅期を先送りするため、CO2を削減して地球温暖化を防ぐという崇高な任務を帯びて、ボクは「千万人イヤ千万円といえども」の気概で、7月下旬の運転開始を目標に始動しました。お楽しみに。