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香日記

「ただ香りを聞く」ことを楽しむようになって、お稽古をやめてしまいましたが、「香道秘伝書集註の世界」を読んで以来、香木を組み合わせる面白さを知りました。「鼻休め」という言葉とともに、香道で普通に語られる六国や五味という言葉は、もしかすると意外と新しいのかもしれません。最近では、その六国五味より、身体への効果を優先して組合わせ、1時間ほど楽しんでいます。
センタリング呼吸の先生や気の合った友人たちと楽しむ聞香ですが、元気で、この先十年続けようと思うと香木も少なくなってきます。工夫しながら、一炷目には身体が緩む香木を使い、上手に組み合わせて、最後は伽羅で終わるように、用意します。聞く側の感度が上がれば、これまで使わなかった香木や白檀などの沈香未満の香木が効果的に作用することにも気がついて、香木を炷いて聞くのは同じですが、気がつくことが変るというは、進化しているんでしょう、ね。<R05/01/05>

友人との聞香<R06/3/13>
三人が揃っての聞香でした。先月休んだ友人好みの香木を二炷用意しましたが、共通したところはあるのですが、違うところもあって楽しめました。おしゃべりしながらゆっくり聞いて、友人たちも、身体に良い効果もあってストレス解消の時間です。用意する私にとっても癒しとともにセンタリングのエクササイズの時間でもあります。春の旅行に備えて、荷造りをしたのですが、久し振りのことであたふた、ばたばた動き回って少々オ^バーワークでした。お香をf聞きながら、股関節を締めて、中心軸を意識しながら、肩甲骨から肩を緩めるつもりの聞香でした。香りも聞いて、センタリングも実践してと欲張りです。香りを聞くことで、身体が緩んでたまっていた疲れが出ていきます。いつも聞香の日の夜はぐっすり爆睡です。やめられませんねぇ~

センタリング聞香<R06/3/6>
今日はセンタリングの先生と友人との聞香でした。一炷目は緩む香木、二炷目はこれはいい、という香木。三炷目もよく聞く香りで安心感がありました。香木は、センタリングの先生にいただいたり、お知り合いにいただいたり、伽羅はお稽古をしていたころに分けていただいた貴重品です。聞く順は私が考えますが、毎月の聞香も香木があってこそで有難いことです。以前は、三炷目と五炷目は鼻休めのつもりでしたが、五炷目でもう一度ゆるんだことがあって、今日の五炷目は緩む香木を用意して聞いたのですが、緩んでこない!のです。緩むはずと思っていましたが、はて、すでに十分緩んだから緩まないのか?と思っているところで、最後の伽羅を聞きながら手に先生の針治療。いやはや、そこから頭までこの道を通ったとわかるほどの効果で緩みました。なぁ~んだ、緩まないところがあったのだと、納得がいきました。さらに後頂にも針治療で首の後ろが伸びました。ちょうど前日に背中から首がしんどくて”股関節をしめ、会陰から天へ、中心を確かめて肩を緩めて息をはく”を何度か繰り返したのですが、天の少し後ろと教えていただきました。毎月の聞香は、実は私自身のための聞香なのです。ご一緒していただく先生と友人にも良い効果があればいいのですが、、、伽羅の香りをまとって帰りました。

センタリング聞香<R06/2/8>
今日はセンタリングの先生と友人との聞香でした。一炷目の緩む香木は主張せず上品で効果あり。右背中から肩、そして首にかけて固まっている私は、緩んではいるのですが、背中へ息が入っていないようで一炷目では無理かと思っていると、先生から脳戸を見てそのまま肩の力を抜いて息を吐くと教えていただき、何度か聞くうちに、背中から首筋も伸び、あっという間に良い姿勢の出来上がりです。正面に座っておられる先生は見えてしまわれるのですね。有難いことです。二、三炷と順調に進み、四、五炷は似た香りでしたが、最後にもう一度隅々まで香りが広がって緩んでいくなと思っていると、さらにもう一声。会陰から順に丁寧に、下から上までが真直ぐにつながっていきました。首も伸びて頭も軽くなって、これで最後の伽羅を聞く準備が整いました。せっかくよい香りを聞くのだからとアドバイスして下さる先生の思し召しに感謝しながら一時間を終えました。
香りとともに呼吸すると、香りがどこへ運ばれるのかが意識されるようで、まるで呼吸に色がついているように錯覚しますが、感度が低いのか、行き渡ったているはずの手の先、足の先までは追いかけられません。今年は”頭を空に、香りの行き先を感じ”たい!

センタリング聞香
<R06/1/10>
今日はセンタリングの先生と友人との聞香でした。一炷目の緩む香木がとてもよく、長く聞けてほっこりし、甘くさわやかな二炷目の香りでさらにほどけました。三炷目は鼻休めのつもりで、余り期待していなかったのですが、始めのきつい香りが過ぎて良くなったなと思ったと同時に、また緩むという思わぬ効果に、改めて、頭で先に決めずに、頭を空に、もっと素直に!と思いました。今年は”何事も頭を空に、柔軟に受け入れる”こと、と年明け最初の聞香で目標が決まりました。四炷目まで、炷く香木の量を調節しながら40分ほど過ぎて十分緩んだと思っていたのですが、五炷目でもまだ緩んでくるのです。背中が楽になってどこか詰まっていたのかな?と上手に聞いて上手に緩んで花丸の聞香でした。最後の伽羅も上品で満足感一杯で良いスタートでした。前日には、友人たちとの聞香でしたが、おしゃべりが多くてもったいないことだと思うのですが、いつもほっこり気持ちよく終わるので、それも良しです。香木を切ったり、香炉の灰を用意するには集中力も必要ですが、姿勢が大事で、聞香で”身体を緩めて中心をしっかり”そしてまた”用意する”の繰り返しが私の健康維持に役に立っているようです。有難いことです。



香日記 を(令和5年)