(2005年7月号)  九十九里浜歩き紫外線   '05.6.17 
 
 今年の九十九里浜歩きは6月4日、折からの「走り梅雨」ということでお天気が心配されましたが、大会最多参加者16名の念力により「曇り一時晴れ」の絶好のコンディションを呼び込んで行われました。そして、今回の特徴は、静岡、群馬両県からの初参加があったことです。これによって参加者は、今までの千葉、茨城、埼玉、東京と合わせて1都5県に広がり、千葉県を中心とした地域的な小行事から縄文会のメイン行事にふさわしい広がりを見せた記念すべき大会となった事です。 そして、昨年参加した男子10名の全員が連続参加したこと等、複数回参加者が目立ったことです。これは、最近の世俗が、特に中高年男子に厳しいため、年1回は世俗のゴタゴタから離れて、広々とした砂浜を潮風に吹かれて、ただヒタスラ歩くことが、心身の健康のために大切なことだと自覚した現れでしょう。が、しかし気になるのが日焼け。女子の複数回参加者が大会史上皆無という事でも分かります。
 ということで、今月は、最近すっかり悪役になってしまった紫外線についてです。
 
 従来、カルシウム吸収のためにビタミンDがドーで、骨太の丈夫な体を作るためには日光浴=紫外線が必要だとか、盛んに日光浴が勧められたのに、近年は一転して悪者扱いで、太陽光も人心の変わり様には戸惑っているかも。しかもその原因が人間が出したフロンですから、人間とは因果なものだと呆れていることでしょう。 その太陽光ですが、波長の短い方から順に分けると、ガンマ線→X線→紫外線C→紫外線B→紫外線A→そして可視光の紫、藍、青、緑、黄、橙、赤と来て赤外線です。それにしても波長の短い側は見るからに悪玉そうですね、長い方は善玉そう。
 
 さて、この太陽光は波長別に吸収する気体が異なり、ガンマ線やX線は、上層の窒素や酸素で、紫外線Cはオゾンで完全に吸収されて地表には届かないそうです。で、問題は紫外線B。これは、害は大きいものの、従来は成層圏のオゾン層で吸収されていたのですが、近年、オゾンの減少で地表に届く量が増加してきたのです。 そのため気象庁は、紫外線観測を行っている札幌、つくば、那覇の結果と、天気予報を基に、本年5月17日から毎日刻々、紫外線情報を発表して注意しています。出カケル時ワ忘レズニ紫外線対策を。そして次の紫外線Aですが、これは体への害が少ないと言われます。でも害が少ないだけで、日焼けして良い事は全く無いし、しかも、紫外線ABとも空気中での散乱や地表反射が大きいので、日陰でも安心できないそうです。この反射、雪では80%も。どおりでスキーヤーの顔は真っ黒だ。
 
 ということで今大会は、曇り一時晴れ。お陰で日焼けが少なくて助かりました。快晴だった昨年は、ボクは半ズボンだったため、靴下との間のわずか10cm程の所がひどく日焼けしてしまいました。直ぐに二三屋で冷やしたり、帰宅後アロエを何回も塗ったりしましたが、3日ぐらいヒリヒリしていました。その後皮がむけて一応治りましたが、その痕が1年後の今でも残っています。以前はこんなに日焼けしたこと無かったのに、最近は顔ばかりか足の皮まで薄くなってしまったようです。
 兎に角、日焼けは悪いそうですから、野外活動の多い縄文人は気をつけましょう。
 
 ついでで何ですが、最近では気象庁のほか、お天気会社が競うようにして多数の生活用のお天気情報を出しています。おなじみは洗濯指数、不快指数などですが、目についたのを羅列しますと:ふとん干し指数、傘指数、お出かけ指数、星空指数、ビール指数、汗かき指数、アイス(かき氷)指数、熱中症指数、発雷指数、洗車指数、肌荒れ指数、鍋物指数、紅葉見頃指数などです。それにしてもマア倭人は良く考えるものですね。ビール指数や鍋物指数、アイス指数などは無駄だと思いますガネ〜。