2003〜08年のそば生産

                 2003年産

・ 2月2日:基本的なそば打ち方法をマスターするため、二八そばを2臼打つ。今回は水50%で、特に水回し工程を入念に行ったところ、予想通りうまく打てた。「そば打ちとは水回しと見つけたり」と、大いに気を良くする。

・2月16日:恒例のそば打ち大会。今回は浦安の武部ソバ師直営ソバ処「不空庵」での開催であったため、万端整い模範的な「そばパーティ」となった。その盛況には、横浜の谷岡の麿、川崎から加藤評価員、江戸西部からのT女流ソバ師ほか遠来の多数の参加者一同、ただ感心するばかりであった。更に風太朗としては、そばを「のす」〜「切る」際には、打ち粉をふんだんに使うことが大切な事など参考になる事が多かった。

・8月11日:昨年産の収穫の際こぼれたそばの実から、他の草とともに芽を出したのが自然に熟したので、刈り取った。0.5kgぐらい収量がありそう。来年の種に使うことにした。鬼が笑うかも。

・8月25日〜26日:1kg播種。今年は「在来種」。・・・02年は「常陸秋そば」、01年は「信州大そば」、00年は山形そば屋から得た種子と、いろいろ試している。そして、播種した26日の夜から翌27日の朝、かなりの雨。発芽には最高の雨。8月30日発芽していた。が、密播き過ぎ。それでも、開花しながら生育している。

そば畑と黄花コスモス 2003.10.11撮影 開花状況、同左 同左

11月2日:刈り取り。密播きだったためか、あるいは品種が夏そばだったのか、十分な生育しないまま開花したようで
草丈が極端に短かかった。下の写真のように、約40cmの鎌と比べると、その短さが分かる。

 
2003.11.2刈り取り後の状況  



             2004年産

・ 2004年8月16日:播種「常陸秋そば」、約1aに0.5kg。
・ 9月25日:順調に生育〜開花中。
・ 10月24日:刈り取り。10月29日足踏み脱穀。
・ 11月10日:唐箕選を行った。玄そば2.5kg・・・1aでこの収量では作況指数25というチョー不作
・ その収穫した新そばも、その後の多忙と、母の喪のため、年越しそばも打てず。


                      2005年産

・ 多忙のため、2004年産の石臼製粉〜そば打ちは断念。超健康に良いという「そばもやし」で、食べることにして、
・ 4月12日鍋に播く・・発芽不揃い。結局失敗。
・ 4月25日畑に播く・・・5月7日良く生え揃ったので、鋏で初収穫。みそ汁に入れて食べたが、食べ方に工夫が必要。
・ 5月6日:気を良くして、二番を畑に播く。

・ 5月9日、15日:そばもやしを鋏で刈り取り収穫。    
   
こういう状態で収穫(5.9)    

・ 5月24日:二番を収穫。三番を播く。
  以後、次々に播いては収穫を繰り返している。

・ 8月22日:播種(常陸秋ソバ)約2a。畑はカラカラ。
・ 8月26日:台風11号の大雨で、畑のカラカラは解消。ソバにとっては恵みの台風。
・ 9月3日:一斉に発芽。

   
9月17日の状況    


・10月3日:除草。ヒルガオの発生が多い。
・10月24日:刈り取り。畑の西側が特に生育不良で、収量少ない見込み。
・10月30日:脱穀。
・11月13日:唐箕選・・・玄そば8kg(10a当たり約40kg)。
・12月30日:石臼製粉、約700gのそば粉を得た。
・12月31日:年越しそばを手打ち。1年余りぶりだったがうまく打てて、家族が喜んだ。


               2006年産

・ソバモヤシ:4月23日、昨年産の唐箕選で飛ばされた「屑」を、試しに播いた。平均に発芽して、5月6日〜収穫。
・7月10日:そば製粉。種子用に3kgほど残し、これで前年産の玄そばの製粉終わる。約2kgを得た。
・7月16日、23日:そば打ち。

・8月24日:播種:常陸秋ソバ=1.5aに1.83kg。

9月2日の状況
9月30日=開花最盛期

(手前では、籾殻燻炭作成中)

・10月28日刈り取った。
・11月10日足踏み脱穀
・11月26日唐箕選。玄ソバ7.5kg/1.5a。全国平均的な収量は10a当たり110〜120kgだから、半分以下。
・12月3日:ソバの磨き工程。
・12月29日:石臼製粉約1.5kg。
・12月31日:年越しそば打ち。水不足でやや失敗。
・2007年1月3日:そば打ち。それまでどうも要領を得ず、適当に考えていた「菊練り〜ヘソダシ」工程が、少し分かってきた
・1月5日:前回やや要領を得た「菊練り〜ヘソダシ」工程に気を良くして、また、そば打ち。かなり上手く打てた。
      この調子で、これから短期間に間を空けず集中的にやって、一気に身につけたいと思う。


 
                  2007年産


・4月下旬:遊喜そば風太朗模擬そば兼太陽光発電所等の多目的施設の建設始める。
・7月末: 同 上の多目的施設完成
・8月23日:そば播種(約1a)。・・・その後9月5日までまともな雨が無く、畑はカラカラ。発芽大幅に遅れる。
・9月7,8日頃:ようやく発芽始まる。
・9月下旬:開花最盛期。・・・草丈は低いうちから、育ちながら開花が進んでいる。

  開花状況(2007.10.6) 花に集まるアカタテハ」。左の写真にも点々と見える

・10月27日:台風第20号で、かなり荒らされた。
・11月5日:刈り取り。9時過ぎ開始〜11時45分頃までに刈り終えた。夕方作業場のひさし土間に取り入れた。
       発芽遅れ〜生育遅れで心配したが、薄播きが良かったらしく、各株がそれぞれ大きく育っていた。
・11月11日:足踏み脱穀機で、脱穀。
・11月19日:唐箕選。玄そば収量12.2kg/1a(10a当たり122kg)と、2000年に栽培開始以来の最高の豊作。
     この分では、そば100食分打てそう。
・12月31日:午後、真淨寺の役員仲間に、初めて試食していただいた。ずいぶん喜んでくれたので、この調子で、
輪を広げていこうと思った。そして、夜は、家族で「年越しそば」、これもマズマズの出来。 



                    2008年産

・8月22日:播種。
・8月28日:どうも発芽が悪いので、種を蒔き直した。乾燥していたためか?種が悪かったか?
    その直後の雨もあって、2〜3日後には、発芽し始めた。

9月17日の生育状況
   
   
   


・10月27日:刈り取り。9月30日の大雨による倒伏で、刈り取りずらかったが、2.5時間で終了。
     夕方、多目的施設の庇の土間に運び込む。
・10月30日:足踏み脱穀。
・11月2日:唐箕選。玄そば18.2kg/1.5aという、ぼくの栽培史上最高の大豊作。

・11月5日:手打ちそば 模擬店の、手製の「のれん」完成
     これで、皆さんをお迎えする態勢が整った。

・11月23日:そばの磨き工程。約1時間をかけて、十二分に磨いた。
      これにより夾雑物やクズ粒が完全に除かれ、充実した玄そば約14kgとなった。
      この玄そばからは、石臼製粉で約10kgのそば粉が得られるので、例えば、
      「二八そば」、約100食分が打てると思われる。

漢字は王さんの書
  ひらがなは、倭人の書。

  それを、妹が作製した生地に、ボクが白ペンキでなぞりました。
 もし、オカシイところがあれば、それは、ボクの所為セイです。

 



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